★松濤美術館
前出のHikarie内の「8/」が最新のアートならば、古くから芸術を伝え続けてきたのが無く子も黙る松濤美術館。
それこそ閑静な超高級住宅地の中に聳え立つ白亜の豪邸ならぬ、瀟洒な美術館である。 絵画・彫刻・工芸等の特別展を開催する傍ら、渋谷区立ならではの区民が歓談しながら芸術を楽しめる場所(サロンミューゼ)も設けてある粋な設計となっている。 設計家・故白井晟一先生の作品であり、花崗岩で纏われた外観までもが楽しめる美術館です。
http://www.shoto-museum.jp/index.html
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★戸栗美術館
美しき古陶磁器ばかりを集めた、陶磁器専門の美術館。故戸栗了氏が収集した、初期伊万里・古九谷焼などの日ノ本・肥前磁器をはじめ、中国・朝鮮の陶磁器等、約7000点の収蔵は圧巻です。
某民放テレビでの鑑定はいかに? と下世話な妄想がよぎってしまう武田は、まだまだ未熟者です。
しかしながら、白く澄んだ磁器に青く発色した「染付」から、様々な発色で彩られた「色絵」等、古伊万里を観ていると、時間が経つのを忘れてしますほど魅入られてしまいます。
最近では、素晴らしい作品は素直に心に溶け込んでくるのが実感できるようになりました。
http://www.toguri-museum.or.jp/
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★ 観世能楽堂
日本の古典芸能のひとつであり、未だ神秘がかった趣がある「能」の世界。
(あくまでも武田が未熟者ゆえの感じ方です)。
その中でも最大流派“観世流”の活動拠点がここ渋谷・松濤にあります「観世能楽堂」です。室町時代に観阿弥・世阿弥 父子により創設・普及をされてきた能楽の最大流派。 各時代の庇護を受けながら現在に至り、二十六世宗家観世清和氏を頂点とする孤高のピラミッド。 国営放送の教育番組で映し出される舞台は神がかり、使われる面や衣装は美の極みをかもし出しております。
ここでとっておきの情報をひとつ、それは皆が知っていることわざのひとつで「初心不可忘(初心忘るべからず)」習い事にも仕事にも使われる有名なことわざですが、世阿弥が残した言葉と知っている人は少ないようです。 「初心の積み重ねこそが、無限の芸(仕事)の可能性に繋がっている」と戒めております。
http://www.kanze.net/
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★名曲喫茶ライオン
渋谷は、「オーチャードホール」や「渋谷公会堂」といったクラシック音楽を楽める場所が多く存在するが、あえてこの場でご紹介するのが「名曲喫茶ライオン」である。 言わずと知れたクラシックレコードを店内で聴かせてくれる喫茶店。
道玄坂から百軒店(ひゃっけんだな)の入り口を入って80メートルほど行った左側に、古風でレトロモダンな建物がある。建物は、昭和25年に再建されたもので、3階までの吹き抜け空間と内装材や家具、階段の手すりなど、昭和モダン建築として、見るべき箇所は多い。
クラシック音楽ファン、レトロ建築好きの方は、一度は訪ねてみる価値は大いにあります。 余談ですが、ライオンで出されるコーヒー(\500)は、ロンドンにあるライオンベーカーリーの直伝の味だそうです。
http://lion.main.jp/
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★ コンサートホール HakujuHall (番外編)
今回の渋谷探訪記・第一弾「芸術・アート」編の最後を飾る番外編として、武田が今はまっている話題をお教えします。
実は芸術とは無縁の仕事を続けてきた私は、ある年のお正月に企業の賀詞交換会にお呼ばれしました。そこで遭遇したのが、小規模構成ながらも日本最高と称される○響の演奏会。 感激しました。 コンサートホールのような立派な施設でなく、気軽な心持で鑑賞できるクラシック。 欲張りなクラシック初心者武田は探しました。
そこで演奏家の方から紹介されたのが、HakujuHall。
1公演\2000-で休憩なしの60分 ドレスコードも無く、初心者にはぴったりなリーズナブルな所ですが、ここの最大の売りは「リクライニング・クラシック」と名付けられた公演です。
その言葉とおり、前方が普通席・後方がリクライニングシートで構成された会場はリラックスムード満点。
主催者公認で“あなたは聴きますか、それとも眠りますか?”とのキャッチコピーに象徴されるように、気軽にクラシックを楽しめます。
貴方は、パリの新オペラ座に納入されたシートを製作したメーカーが作る座席で、聴きますか? 眠りますか?
http://www.hakujuhall.jp/
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街歩きの達人・武田浩志が案内する中高年向けの渋谷オアシスの数々。
先入観を捨てて、渋谷待ち合わせの前後に、新旧混ざり合う街を徘徊してみてください。
第二弾はお腹を満たす【食】を予定しております。
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